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2017.09.13

エレキギターシリーズ「レスポール」

前回、テレキャス、前々回、ストラトキャスターときたのでどうしてもレスポールのことも書いて置かなければ・・・と今回は「レスポール」のことについて書きたいと思います。

エレキギターの種類は
・ストラトキャスタータイプ
・テレキャスタイプ
・レスポールタイプ
・フルアコタイプ
・セミアコタイプ
が大勢を占め、その他にSG、フライングV、エクスプローラー、ファイヤーバードなど変形ものがあります。

もちろんかなりマニアックな形状のものも多数あるのですが、全部は取り上げられない(というか把握できない・・・)のが実情ですね。。。

ストラトタイプのものは全部ストラトと呼ばれていますが、正式にはフェンダー社のストラトキャスターが本家であとは「ストラトタイプ」のギターということになります。※こう書くと語弊がありますので補足しておきますが、別に他社のストラトタイプが偽物ってわけではなく、ストラトキャスターのような形状と構造を持ったものはストラトと呼んでも差し障りがないと捉えてもらえればいいです。

今回取り上げるレスポールは5人~10人ギタリストがいたら必ず1人は持っているという有名な種類です。
全回、前々回取り上げた「ストラト」「テレキャス」はフェンダー社のものですがレスポールはギブソン社のものです。

ギブソン社は元々オーヴィル・ヘンリー・ギブソンが1894年にミシガン州でマンドリンを制作する際に出来た会社です。
フェンダー社が元々ラジオの修理業者だったことを考えるとギブソン社は楽器を作る会社がギター製作を始めたわけです。

このレスポールが作られたのは1952年、フェンダーのテレキャスの前身のエスクワイヤーが発売されたのが1949年ですからギブソン社はフェンダー社がはじめたソリッドボディのエレキギターをフェンダー社に影響を受けて自社でも作ろうとしたということでしょう。

もともとギブソン社はその前にL5というフルアコ(フルアコースティックギター)でアーチトップギター界のトップに君臨していましたからそもそもギターメーカーとしては有名でした。1936年にはES-150というフルアコにピックアップを付けたエレキギターをすでに制作していましたのでフェンダー社よりもノウハウはあったはずです。

レスポールはギブソン社とレス・ポール(Les Paul)氏が共同で開発したギターなのでレス・ポール氏の名前をとって命名されています。
やはりギブソン社といえども初のソリッドボディ(中に空洞がなく、共鳴部分がない構造)の制作だったので外部に相談役が欲しかったのだと思います。
レス・ポール氏はもともとジャズ・ギタリストでラジオに出演したり、レコードを出したりしているバリバリのミュージシャンでしたが、自身でも1941年エレキギターを作成するなど、ギターの制作にも精通してたため共同制作を打診したのではないでしょうか。

とはいえ実際にレス・ポール氏の意向が反映されたのはそれほど多くなかったようです。ただ、現在はレス・ポール氏の名前よりもギターの種類としての名前のほうが世界的に知るところとなったのでそれはそれで良かったのかもしれません。

レスポールとストラトキャスターの一番の違いはピックアップでしょう。ギブソン社はストラトキャスターについているシングルコイルのピックアップではなく、ハムバッカーというノイズに強く、歪み系のエフェクターが乗りやすい自社のピックアップを載せています。またピックアップの数もストラトキャスターが3つなのに対し、ハムバッカーは2つとなっています。そしてレスポールはマホガニーという材が使われています。

僕はレスポールは持ってないのですが、その理由がこのマホガニーの重さです。

全部のレスポールというわけではないのですが、レスポールには大抵マホガニーが使われています。この重さが僕が好きではないのと、ハムバッカーもあまり使う機会もないので持ってないんです。レスポールで1時間もライブしたら肩の疲労感が半端なさそうで・・・

ピックアップが違って使用木材が違うと音は随分かわります。後は好みの問題ですね。興味を持ったら一度楽器屋で試奏してみるといいですよ。もちろんギブソン社のレスポールで。

 

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